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「チャリ兄さーん^^*」

声の方向に振り向くと、そこにはミリがいた。

「ミリ?どうしたんだ?もしかしてまた姉さんにでも遊ばれたのか?^^」

「ち、違いますよ!!今日はちょっと、お誘いに…」

「お誘い?」

「あ、エーデルラントのクーヘンカルナバルというお祭りなんですが…」

クーヘンカルナバルっつーと…アレだろ?スノーベルって町で開かれて、ガレット・デ・ロワのお菓子がたくさん食べられるってアレ!
行きたい!超行きたい!
しかしミリが俺を誘うなんて、珍しい事もあるもんだなぁと思った。

…まてよ、エーデルラントっていうとやっぱり…

「…行きたいのは山々だけどさ…船、乗るんだよな?」

「?当たり前じゃないですか、やだなぁチャリ兄さんったら^^」

…船…
冗談じゃない!ただでさえ水に沈んだら命の危機だってのに、今は冬、海も凍るように冷たいじゃないか!
しかもお祭りとくればたくさんの人が船に乗るじゃないか!絶対沈む!!

「…わりぃ、俺止めとくわ…」

「え!?何でですか!?何か予定でも?」

「いや、予定は無いんだけどさ…」

「…どうしても、ダメですか?」

「ゴメン、無理」

「…」

…あ、機嫌悪そうな顔。
……ちょっと冷たかったかな…

「ゴメンな、でもこの埋め合わせはいつか絶対してやるから…」

「・・・・・・れ・・・・・・」

「…?」

「黙れ黙れ黙れ!我が行くと言ったら、絶対に着いて来てもらうぞ!!」

「!?え、ミリ…」

さっきまで大人しかったミリの態度が一変した。
一体どうしたって言うんだよ!?

「大体貴様はなんだ!男の癖に船が怖いだのなんだのでグズグズ言って!!怖いとも言えない様に海に放り込んでやるぞ!!」

「えぇええええ!?何言ってんだよミリー!!」

「沈められるくらいなら、船に乗ったほうがチャリ兄にもいいだろう?よし決まりだ我と一緒にクーヘンカルナバルに行くぞ!」

「一人で勝手に進めないでくれよ!!てかマジ俺船乗れないから!!ねぇ聞いてる!?」

勝手に自己完結して帰ろうとするミリを追って、何かに軽く躓く。
何かと思って見てみれば、そこにはミリの髪飾りが。
…落としたのかな?

「…み、ミリー…?コレ、落としたぞ…?」

「ん?ああうっかりしていた、礼を言うぞ…あれ?チャリ兄さんどうしたんですか?」

「…な、何でもない…」

落ち着いたのか、いつもどおりのミリに戻って俺は胸をなでおろした。

「…クーヘンカルナバル、一緒に行ってやるからさ…これでいいだろう…?」

「え?行って下さるんですか!?ありがとうございますっ^^…ところで、どうしてそんなに疲れたような顔をしているんですか?」

「…何でもない…」

今から、いつ沈むとも分からない船への恐怖に俺は怯えていた。

(筆者より:ミリ君お借りですー^^口調など訂正すべき点がありましたら一言おねがいしますっ!
行きの船の中でもぎゃあぎゃあ喚いているチャリに裏ミリ君がキレたら面白いとか言ってみるテスト←
しかしこのチャリ、アホの子である←

カケホ君とクレーさんをお見かけして「その人お前の彼女?」とか言いたいなんてモガモガ(…)
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