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一気に載せちゃいます^^
追記からどうぞ。
「チャリ兄さーん!いらっしゃいますかー?ミアリアです」

「ああ、ミリか、ちょっと待ってくれ!」

扉を開けて、ミリが入ってきた。
その手には、手作りであろうケーキが乗っていた。

「HappyBirthdayです!チャリ兄さん^^*」

「おっ、誕生日プレゼントか?嬉しいなぁ!!」

嬉しさのあまり、俺は思わずミリを抱きしめた。
ミリは真っ赤になっていたようだが…

「わ、ちょっと…苦しいですよチャリ兄さん><」

「あはは、ごめんな。早速食べてみてもいいか?」

「あ、はい!あ、あの…これ『愛情』をたっぷり込めて作って見たんですけど…どうですか?」

早速ケーキを一口食べてみる。
甘い風味が口いっぱいに広がりとろけていく。

「ん、凄く美味しいよ!さすがミリの愛情が篭っているだけあるな!」

「良かった…!…チャリ兄さん…」

そう言うとミリは、俺に抱きついた。

「…ミリ…?」

「…僕…チャリ兄さんの事が…



好き…なんです…」



一瞬、言われた言葉の意味が分からず混乱するも、すぐに理解する。

「え、あ、あの…好きってまさか…そういう?」

ミリはただ、コクンとうなずくだけであった。

どうしよう、いきなり言われても心の準備が出来ていない。
第一俺は、ミリの事をずっと弟のように見ていたから…

「ご、ごめんミリ。少し…返事は待ってもらえるかな…?」
=====
あれから俺はずっと考えている。
俺を好きだと言ってくれた、ミリへの返事。

俺だってミリのことは好きだ。
けれど、それが弟としてみるそれか、それとも恋愛対象として見ているそれか。
未だにさっぱり分かっていない。
そもそも俺たち、男同士だし。

ふと、暫く前のことを思い出す。
侵略者が再びエーデルラントにやって来たと聞いたとき、ミリが自分も連れて行ってくれといったときのことだ。
あのときの彼の瞳は真剣そのものであった。
そのとき俺は、彼のその瞳に心を打たれていたのかもしれない。

それに、彼を連れて行きたくなかったのも、彼が傷つくのを恐れたから。


今でも答えは出ないけれど、ミリは俺にとって守りたい、大切な存在だ。


「この事だけでも、伝えにいかないとな…」

重い腰を上げて、ミリの元へと急ぐ。


=====

「チャリ兄さん?」

「あー、うん…ミリ、良かったら、ちょっと一緒に来てくれないかな…」

「何処へ…ってわっ」

半ば強引に、ミリの手を引っ張って連れて行った先は、ホシノシズク草が茂る湖のほとり。

「あのさ、ミリ。この間の返事だけど…」

「…」

「俺さ、正直ずっとミリの事弟みたいに思っていて…今もそれは多分変わらない。でも、それでも俺にとってお前は、大事な人なんだ。
何かあったら、守りたいって思ってる。ずっと一緒にいたいって思っている。
これがミリの気持ちと一緒かは分からないけど…とにかく、ミリが大事なんだ。

俺も…ミリが好きだよ」

「チャリ兄さん…」

とたん、ミリの大きな瞳からぽろぽろと涙が溢れ出す。

「み、ミリ?」

「…嬉しいんです…チャリ兄さんに、そんな風に思ってもらえるなんて…大好きです、チャリ兄さん…」

俺はミリの涙を拭い、抱きしめ…額に1つ、口付けを落とす。

ミリの体温は、とても暖かかった。


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